キャットフレンドリーな動物病院のヒント(診察室編)

猫の飼育数は新型コロナウィルスの影響で増えており、近年猫好きの方の中で話題になっているのが「キャットフレンドリークリニック」です。

キャットフレンドリークリニック(CFC)とは

キャットフレンドリークリニック(CFC)とは、猫にやさしい動物病院の指標としてISFM(International Society of Feline Medicine)によって確立された国際基準の規格です。猫は移動が苦手で自宅の縄張りから離れると不安やストレスを感じやすい動物のため、ISFMが設備・機器など100項目以上の国際基準を元に猫に優しい動物病院を、CFC認定病院として認定しています。

猫に優しい診察室とは

猫は他の動物の匂いや音に敏感で、診察室からの鳴き声にも反応してしまいます。音や動きが静かな診察台であれば、飼い主さんとの距離も近いまま診察が可能ですので、そういった動物医療機器を選ばれると良いでしょう。
尚、東京メニックスの診察台の「Lupo」「バタフライミニ」「バタフライミニ電動」は猫にオススメです。

画像は診察台「バタフライミニ」

診察台LuPo

2021年12月に新発売した“ルポ”は、弊社としては初の樹脂製天板。樹脂はヒヤッとした冷たさが無く、敏感な猫にとっては優しい仕様になっています。楕円形にデザインされた天板は、診察室に置いたときに緊張感がほどけて、リラックス効果があります。天板に内蔵されているスケールは体重の表示サイズが大きく、傾斜しているので離れた場所からも見やすく、さらに、体重計の電源は充電式バッテリー(ニッケル水素)が標準装備されているので、乾電池を使用しないためエコで環境にも配慮しています。カラーはブラウンとホワイトの2色をご用意しています。

診察台バタフライミニ

バタフライミニの天板サイズ(W750×D450mm)は、標準タイプの診察台より小さくなっています。これは、コンパクトな診察室に置いても邪魔にならないサイズで動物病院の要望が多かったため、製品化されました。猫やエキゾチックアニマルの診察の際に、四方どこからでもペットに手が届くため使い易い診察台です。

診察台バタフライミニ電動

バタフライミニの電動昇降はとても静かで、音に敏感な猫にとっては優しい製品です。ストロークは550mm~950mmと400mmあるため、思ったよりも低くなることに驚かれる方もいらっしゃいます。カラーは、ブルー・ピンク・グレーの3種類。全体的に大人しいデザインにしているため主張がなく、どんな診察室にマッチします。

「猫・専用動物病院」「猫に優しい動物病院・CFC」の工夫

国際猫医学会では、ガイドラインの一定レベル以上をクリアした動物病院を、キャットフレンドリークリニックとして、認定しています。認定にはブロンズ、シルバー、ゴールドの3段階のレベルがあり、それぞれ認定基準があります。動物病院内での設備・機器などに関して、満たすべき基準が具体的に決められています。認定基準の項目は、同意書まで含めると21項目あり、 1〜21それぞれの中にも、各レベルを満たすためのいくつかの条件があります。その中でも特に猫の性質を考えられているいくつかの条件を紹介します

  • 猫専用の診察室を少なくとも一つは設けること
  • スタッフは、猫にやさしい扱い方・看護のガイドラインを尊守する
  • 猫専門従事者が誰なのかをクライアントに分かるようにする
  • 犬との直接的な接触を防ぐため猫専用待合室を設ける。または猫専用診察時間を設ける
  • 猫のための入院設備が常に利用可能である
  • 猫にとって安心できる状態で診察を受けられるようにする。飼い主の膝の上など

東京メニックスでは、猫用の製品や知見がありますので、「猫に優しい動物病院づくり」のお役に立てればと思っております。是非一度ご相談ください。

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