Doctor’s Voice
ドクターインタビュー
Doctor
永岡 勝好(ながおか かつよし)
日本大学卒業、獣医学博士(日本大学)
「イヌの膝関節の機構力学の研究」で学位取得
小動物外科専門医(日本小動物外科専門医協会)
日本レーザー獣医学研究会主催 レーザーの安全教育講習受講 『レーザーの基礎と安全』試験合格
ドクターズコラボ製品への想いとは?
元々は私が「現場で欲しいもの」を東京メニックスさんに作ってもらったのが始まりなんですよ。私の家は代々大工だったこともあって、自分の好みに合わせて作ることが普通でした。
昔から何でも完璧に段取りすること、無駄な作業をしないことに重きを置いてきました。そうやってくると既製品では物足りなくなってくるんですよ。どうしても我慢して使わざるを得なくなる。
だから、自分が、医療現場のスタッフたちが我慢して使わなくても良い、完全に合理化された製品が欲しくなったんです。
どんな製品を作りたいと思ったのか?
少人数で、効率的に、楽しく働く。そのために道具に求めることは「1つの道具で完結する」ことです。
ちょっと難しい話かもしれませんが、例えば処置をするために必要な道具がバラバラに置かれていたら効率が悪いですよね。だからドクターズコラボの製品では、「準備」「処置」「片付け」が1つで完結できるようにしました。
これで無駄な作業は発生しないし、さっと次の作業に移れる。こういった一つ一つの作業の無駄を徹底的に省けるような、そんな製品開発を目指しました。
労働環境とシステムの合理化の融和とは?
動物病院というのは、「経営」と「医療運営」と2つの軸で考えることが重要です。
どうしても「医療運営」だけに目が行きがちですが、やはり「経営」も一緒に回していく必要がある。もちろん「お金儲け」という意味ではなく、限られたらスタッフの数や予算で、知恵を絞って最大限良い医療を行っていく、ことを考えることが重要です。
そのためには少数精鋭で、人間を大事にして、楽しく仕事が出来る環境を作る事も重要になってきます。そうなると、良い仕事をするには良い道具を使う、という思想になってくるんですよね。
こだわりのポイントとは?
動物医療に関わる方なら誰もが感じる、「メンテナンス」の手間。ドクターズコラボの製品では、このメンテナンスの手間もどうやって省けるか?ということを考えました。
日本人は「ピカピカした表面」が好きですが、ドクターズコラボではあえてさらさらした表面加工をしています。
ここは東京メニックスさんが非常に苦労された部分ですが、実際にはサンドブラストという機械を導入されて、表面加工をしています。
また、ヘアライン加工なども施し、細かい部分までこだわっています。そこまで表面加工を施すと、実は手垢が付かないんですよ。手垢が付きにくいし消毒薬とも馴染みが良い。簡単なメンテナンスだけでずっとキレイなままです。また、レーザーの光線が乱反射して目に入ることもない。
東京メニックスさんは大変な苦労だったと思いますが、仕上がってみるととても使いやすい大きなメリットが生まれました。
医療従事者の方へ
製品つくりには終わりがありませんので、今でもキャスター部分の改善など出来ることはあると思います。ですが、実際に獣医療現場から生まれた製品ですから、現場が一番必要な道具として作れたな、という実感があります。
ただの道具ではなく、獣医療現場の中で、「最大効率を求める医療の流れ」の中の1つとして完成させた製品群です。
そのため、獣医療の現場であれば誰でもが、ストレスなく楽に使える製品になっているのではないでしょうか。そういった道具を越えた製品、というものを医療の中に取り込んでいただき、よりよい医療の一助になっていただければ幸いです。
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