歯科・眼科に特化した処置台「ウォーターテーブル ドルフィン」の開発について今回開発チームにインタビューしました。どんなことに気をつけて開発したのか?デザイン機能に関する話など、開発チームのこだわりを是非ご覧ください。

ウォーターテーブル ドルフィン開発の経緯を教えてください

現行品のウォーターテーブル ドルフィンはリニューアル製品となりますので、リニューアルの経緯をお話ししますと、まずは直接お客さまの声を聞く機会が多い営業スタッフから、次はこれをリニューアルしたいという要望が上がります。その中でウォーターテーブル ドルフィンに関して実際のお客様の声として「臭いがパイプを通って上がってきてしまう」というものがありました。
開発チームも実際にお客様が使用している現場に伺わせていただき、何が課題なのか?どうやったら怪我なく安心安全に使えるのか?どうやったら使いやすくなるのか?どうやったら長く使ってもらえるようになるのか?そして、実際に使われる先生が何を望んでいるのか?ということを考えてリニューアルに取り組みました。

どんなところに注力して開発を行いましたか?

大きくは、臭気の改善とデザインの改善の2つですね。臭気の改善で言うと、排水口から臭いが上がって来てしまうという問題がありました。これは、血液などの汚水を流すことで発生する匂いではなく、排水管が直接下水道とつながる構造をしているため、下水の匂いが上がって来ることが原因でした。そこで、排水をする際に自動的に排水口が開閉する仕組みを導入しました。水を流せば自動的に開閉するため、スイッチを押すなどの手間をかけることもなく、排水溝を下水道から遮断することができ、嫌な臭いを防げます。

デザイン面ではどんな部分を改善しましたか?

実際に先生が使われているのを見たときに、シンクの下部の角が足に当たって使いづらそうだな、と感じていましたので、もう少し、柔らかいっていうか、もう少し角を落とすデザインができないかなっていうところからスタートしました。試作1号機を作った時に実際に病院に持っていって使ってもらったんですよ。その時に後ろから見てたら、シンクの下部の部分がまだ少し角ばってたんですよ。直角になってて、角の部分が足に食い込んでるのが見えまして、これは使いづらいかもなと、じゃあもっと角を落とそうと。色んな人の意見や現場を見て気がついたことへの改善デザインだったり、想いが詰まったシンクボックスデザインになりましたね。

ユーザー目線でのものづくりが根付いているんですね

お客様が使いやすいようなデザインにする、寄り添う。実際に使って頂いて、ちょっとここが使いづらいねと言われるのは、メーカーとしても言われたくないですよね。やはり使いやすいとか、いいねって思って気持ちよく使って頂きたいです。実際に完成した後でもお客様から意見があれば、改良して、もっと使いやすくなるオプション装備もあったりしますし。医療現場の先生や看護師さんの声をできるだけ直に聞いて、寄り添っていきたいと思っています。

最後に、商品開発で大事にしていることを教えてください

現場の声を大事にしていますが、先生から「こうしてほしい」っていうことに対して、先生も人間なので色んな意見が出ます。その中でこの意見は本当に改修が必要なのか、それとも実は必要じゃないのか、全ての先生にとって必要な機能なのかどうか?そして、安全性は確保されるのか?メーカーとしては安全性とお客さまのニーズを両立させるということをしっかり検討するようにしています。

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