ロングセラーとなった次世代ICUメニオスの開発について、今回開発チームにインタビューしました。動物医療用ICUの特性に関する話など、開発チームのこだわりを是非ご覧ください。

動物医療用ICUメニオス開発の経緯を教えてください

開発のきっかけとしては、1世代前の動物医療用ICUの開発から5年程経過していたため、バージョンアップということで開発を始めました。また、東京メニックスの動物医療用ICU「メニオス」にはコンパクトモデルもあるのですが、通常のメニオスだと動物病院のスペース的な問題で入らない場合があるということと、価格帯としても若干安価なものを用意したかったので、通常のメニオスよりコンパクトで省スペース化を図れる「メニオスコンパクト」も開発しました。

こだわりのポイントを教えてください

命にかかわる動物医療用ICUという製品の特性上、まずはできるだけ丈夫に作る、壊れないように作る、ということを第一優先に作りました。そして、もちろん機械なのでどうしても故障してしまうこともあります。もしものことが起きた場合のことも非常に重要になってきます。もし故障があっても、被害を最小限にすることを考えながら設計しています。

例えば、ICU本体が少しでも調子が悪い場合にはすぐにアラームを出すお知らせ機能をつけていたり、正常かどうかをすぐにチェックするようにプログラムしています。どこに原因があるのかが表示されるため、一目で故障箇所がわかるようになっています。また、トラブルが起きた際の修理に関しても、できるだけ簡単に修理ができるように設計しています。命に直結する製品だからこそ、「もしもの時の対応」をスピーディに行えるようにすることで、先生方が安全にお使いいただけると良いなと思っています。

苦労した点はどこですか?

一番苦労したのは、自社でほぼすべての設計からプログラミングまで行っているところです。ですが、動物医療現場で安心して使ってもらえるように、質の高いアフターフォローを提供するためには必要なことでしたね。

クーラーの設計などもそうですが、ゼロから社内で開発したり社内の製造体制も見直しました。開発は大変でしたが、自社で設計からプログラミングまで行うことでさまざまなトラブルに対してより正確かつスピーディーに対応できるようになりました。

使用されている方に評価されている点は?

一番評価をいただいているのは、デザイン的な部分で今の時代にあってるところだと思います。今までのICUは自社だけでなく他社のICUも含め、見た目が古い機械のような感じでした。やはり動物医療の現場には「安心感」を持って頂くことが必要ですから、「機械」っぽさを無くしたデザインが評価いただいているポイントかなと思います。また、タッチパネルを採用しており、見た目がスタイリッシュになっただけではなく、従来のものより感覚的に操作しやすくなったと思います。

最後に、商品開発で大事にしていることを教えてください

開発する際には、お客さまにとってより安全に使えるように、より使い勝手がいいようにということを考えています。それと、もし故障があっても、被害を最小限におさえることですね。動物医療用のICUは、今の動物医療の現場にとって必要不可欠だと思います。修理が早くできることで、ICUが使えない期間をできるだけ無くすようにしています。

今後もさらに安心で使いやすい動物医療用ICUを提供していきたいと思っています。

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