2022年に新開発された診察台「LuPo(ルポ)」について、今回開発チームにインタビューしました。製品コンセプトや素材に関する話など、開発チームのこだわりを是非ご覧ください。

開発に至った経緯や製品のコンセプトを教えてください。

ルポのコンセプトですが、元々は小さな動物用の真円型の診察台があったんです。ステンレス製のモノだったんですが、衛生的には良いんですが少し冷たい印象があると。そこで、もっと飼い主さんや動物たちに安心してもらいたい、という方向性が決まったんですよね。ただ治療するだけでなく、やはり安心しながら治療を受けていただく環境を作る、という点も重要だと考えています。また、真円型だと対象の動物は本当に小さな動物に限定されてしまうので、楕円にすることで猫や小型の犬など対象が広がるんです。

開発で譲れなかったポイントはどこですか?

ルポを開発するにあたって譲れないところは、やっぱりふっくらした楕円という形状ですね。実はステンレス素材を楕円にするのは難しいんです。なので今回のルポの形状は樹脂だからこそできた形状でもありますね。また、樹脂にすることで動物との接触面で冷たさが無くなり、ヒヤッとしない、動物にストレスを感じさせないような天板にすることができました。それと、カラーリングやフォルムですね。安心して使って頂けるように支柱がブラウンカラーだとどっしりした見た目の安定感が出たり、全体的に丸みを帯びたデザインで安心感を感じていただけるようにしています。

特にこだわった部分はどこですか?

ルポのこだわりは、全体的な丸みを帯びたフォルムもそうですが、充電式電池で動くといったところですね。充電式にした理由は、コードに足をひっかけたり、動かしにくかったり、コンセントの近くじゃないと使えなかったりという動物医療現場の課題に応えたかったということですね。

開発への想いを教えてください

開発していく上での考え方ですが、他社が出してないような部分、東京メニックス独自のものを作っていきたいという想いがありますね。他社のものづくりを真似るよりも動物医療の現場の声を聞いて、東京メニックス独自の視点でどうやったらそれが解決できるのか?という目線のものづくりをしていきたいと思っています。

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