「命を大切にする、人と動物が共生する社会」の実現に向けて
Interview 成富英規様
Q: 施設のコンセプトや特徴についてお聞かせください
熊本県動物愛護センター、愛称「アニマルフレンズ熊本」は、第三次熊本県動物愛護推進計画に基づき「命を大切にする、人と動物が共生する社会」の実現を目指して宇城市に設立されました。保護動物の譲渡促進と動物愛護の啓発拠点としての役割を担っています。
かつて熊本市内にあった旧センターは昭和時代に殺処分を前提として建設された施設であり、動物を飼育するスペースや敷地が狭く、駐車場も不足しており、譲渡会や研修会を行う環境にありませんでした。動物愛護への社会的関心の高まりと施設の老朽化を背景に新拠点の整備が模索され、殺処分施設ではなく「愛護」に特化した開かれた施設として再生することとなりました。
令和6年3月のオープン以来、環境改善や施策強化により、譲渡数は犬猫ともに以前の約3倍に増加しました。また、近隣エリアには庭付きの戸建て住宅が多く、これまで敬遠されていた中型・大型犬の譲渡が進み始めるという嬉しい変化もみられています。

Q: 機材選定や検討のプロセスについて教えてください
構想から開設まで約5年を要しましたが、動物病院運営の知見を持つ外部コーディネーターと連携することで、多くの選択肢の中から必要な医療機器等を効率的に絞り込み、最適な環境を整えることができました。
基本的な設備(シンクや電源など)は建設工事の一環として施工されましたが、完成後に導入する機器や設置に伴う調整が課題となりました。例えば、手術用ライトの設置には天井補強が必要であることが工事途中で判明し、急遽施工業者に対応を依頼するなど、現場での細かな調整が不可欠でした。

Q: 導入製品を決定された決め手はどのような点にありましたか?
重視したのは感染症対策としての機能性と施設の雰囲気作りです。清掃・消毒が容易なステンレス製を前提としつつも、冷たい印象を避けるため、機能性と温かみのあるデザインを兼ね備えた東京メニックス製品を選定しました。

Q: 実際に導入された機器の使い心地はいかがでしょうか?
東京メニックスの手術台は、電動で高さを微調整でき、カスタム性が高い為、術者のストレス軽減につながり好評です。また、本来は器具を置くための「器具台」を手術台のサブ機として活用しており、猫の不妊去勢手術には十分なサイズとコストパフォーマンスの良さから、現場で重宝しています。猫用ケージの金属製ステップについては、移動時の金属音を怖がる猫がいるため、衛生面と快適性のバランスを考慮しながらも、音が響かない樹脂製素材などの選択肢があればさらに良かったと感じています。

Q: 今後の施設の展望について教えてください
県民が日常的に利用できる拠点を目指しています。今後は研修やしつけ教室などにも力を入れたいと考えています。


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