犬・猫にやさしい動物用診察台の選び方

動物病院にとって診察台は必須の医療機器といえます。主に診察、処置に使用していますが時にはグルーミングに使ったり、休診時間にはドクターのデスクになったりと多目的に使われています。今回は、犬、猫に優しい診察のための、動物用診察台の選び方について説明します。

動物用の診察台とは

一般的に天板(テーブル)には体重計が内蔵されており、診察の際にペットの体重を測ることができるようになっています。診察する動物の大きさによって、高さを調節できると使い易いため、昇降する機能が付いています。

動物の体調の変化は体重に表れますので、体重測定は動物の健康管理には欠かせません。猫の場合、体重をはかる頻度の目安は、健康な成猫では月1回以上ですが、1~4カ月齢の子猫や高齢猫、持病のある猫は、週1回以上。犬の場合も定期的な(1~2週間隔)での体重測定が必要とされています。

近年の動物用診察室とは

犬や猫は、私たち人間とは比べ物にならないほどの嗅覚を持っています。また、異なる生物と同じ空間にいることに対し強いストレスを抱えることがあります。健康になるために訪れる病院で、少しでもストレスを感じることがないように、犬と猫の診察室と待合室を別にしている動物病院が増えています。

犬用に適した診察室と診察台

犬は犬種によってサイズが異なるため、ある程度の広さの診察室を必要とします。天板が低床まで下がる電動タイプであれば、大型犬でも載せるのが楽になります。天板サイズは、弊社の規格で1000mm×500mmが最低限必要です。

猫用に適した診察室と診察台

猫はパニックに陥りやすいため、いきなり診察室に連れて来られるとすぐにパニックとなるケースが多いです。猫はなるべく、落ち着けるようにコンパクトな診察室が向いています。よって、猫用の天板サイズが小さい診察台をおすすめします。

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動物用診察台の選び方

まずは、診察室を犬と猫に分けるのかそれとも兼用にするかを決めるのがいいでしょう。兼用にする場合は、標準タイプの診察台が適しています。その他の要素では、天板の高さを調節する昇降機能が2種類のタイプがあります。東京メニックスの診察台にはガススプリング昇降(通称ガスバネ)と電動昇降がありますので、それぞれの昇降方法のメリットとデメリットを説明します。

ガススプリング昇降

メリット昇降に電源が不要なので、置く場所を選ばない。スピーディーに昇降できる。
デメリット昇降範囲が狭い。昇降の微調整がしにくい。下げるときに力が必要。

電動昇降

メリット昇降範囲が広い。大型犬を載せるのが楽で、昇降する際の作動音が小さい。
デメリット 電源が必要なため、昇降台近辺にコンセントの設備をしなくてはならない。電源コードが邪魔になることがある。電動昇降の動物用診察台を使用する場合は、診察室のコンセントは埋込式がおすすめ。

社員のイチ推しは「Lupo」

Lupoは、樹脂天板によって温かみがあり、ステンレスでは表現できない円形の天板によって診察室の印象を変えてくれる診察台だと思います。また、診察台のラインナップで、初めて体重計バッテリーを標準装備しているので乾電池を交換する手間もなくなり、環境にやさしい診察台となっています。ネーミングも気に入っています!個人的には猫用の診察台としておすすめです。

動物病院のイメージを決める診察台

診察の際に飼い主の目に触れる機会が多いのが、診察台です。綺麗な診察室に、使い古した診察台があるとそれだけでイメージダウンになりかねません。東京メニックスの動物用診察台はカラーバリエーションがあり、診察室に置いたときのイメージに合わせてデザインしています。専用のゴムシートも4色用意しておりますので、定期的に交換することをおすすめします。ゴムシートのご注文は「消耗品ご注文フォーム」にて簡単に注文可能です。

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